top of page

​生存木や半枯死の森には、蟻の多様性がある

ナラの木の健全木の回りには、蟻の多様性が見られていると報告されている1)。蜂蜜と関係があるキイロヒメアリも、健全木には有意に多かった事実がある。 Diversity(多様性)は、人間社会でも重要視されている。蟻の社会でも、個々の多様性があり、ナラの木を外敵から連携して守っていることが分かった。生態系という大きなシステムの中で、互いに補い合いながら生きていて、森の繁栄があると思われた。 一つでも失われるとバランスは連鎖的に崩れてしまう。 

ナラ枯れモデルで、ほんの24時間の間に、次々と様々な蟻が襲来している。

​2mmの穴に入れた鶏肉はあっという間に食べつくされた。

ナラ枯れモデルで 2時間という短時間で幹の中に入れた鶏肉を食べに現れた、クロ蟻(単独で行動することが多く、移動スピードも速い)

ナラ枯れモデルで6時間で出現した毛のある(歯と顎が発達している)蟻

ナラガレモデルで24時間で入れ替わったキイロヒメアリ。鋭い歯を持ち最終的な捕捉にいつも現れる。吸蜜性の上では数時間以内にびっしりと埋め尽くすように現れて、他の蟻には縄張りを主張する。

ナラ枯れを起こしつつある感染木の確認

紅葉でもないのに、7月くらいに葉が茶色に変色していることで気が付いた。仙台市公園課の方々に調査を依頼し、ナラ枯れの事をご教授いただいた。殺虫剤は効果がなく、感染木の伐採と新しい芽への時代の変遷を知った。フラスはほとんどの大型の太いナラの木の根元に認め、大堤沼一帯で合計18本に感染が起こっていることを確認した。すでに枯死に至っていると思われる木は3本で、他15本の延命を期待して当時殺虫剤を塗布したが、穿孔から出てきて、カシナガが木を上方に逃げているところに直接噴霧しても死なずに這い上がって行ったのをみて、殺虫剤の効果は期待できないと思った。当時その周辺は家の改装工事で殺虫剤を塗布して一部木の伐採をしていたことも原因だったかもしれない。

© 2023 by Nature Org. Proudly created with Wix.com

bottom of page